店 名
かき小屋 広田湾
牡蠣料理
火曜日(詳しくはお電話でご連絡ください)
定休日
11:00~14:00
営業時間
お店からの一言
漁師が営む牡蠣料理店です。
生かき、定番の蒸しかき、女性に人気のかきグラタン他色々ご用意しております。宴会予約も受付中です。
本記事は2020年6月に作成されたインタビュー記事です。
広田湾の海の幸を通年楽しめる
中心市街地のメインとなっている道路。アバッセたかたのすぐ近くに、かき小屋広田湾がある。陸前高田が誇る広田湾産の海の幸を、通年楽しめる貴重な飲食店だ。
経営されているのは、牡蠣漁師をしている藤田敦さん。大粒でクリーミーな牡蠣そのものを楽しめるのはもちろんのこと、牡蠣を使ったさまざまな料理を楽しめるのが特徴だ。中でも、グラタンやカキフライカレーがオススメである。
牡蠣小屋と言われると、観光客向けの飲食店を意識される方も多いだろう。ところが1キロ1100円〜と、かなりリーズナブルな料金で牡蠣を楽しめる。 もし観光客の方で、まだ陸前高田の海産物を食べていないという方がいたとしたら、行かなければならない店舗のひとつだ。
かき小屋の始まりは、東日本大震災後になる。店主の藤田さんは、牡蠣養殖をしている漁師だった。ボランティアで牡蠣筏づくりなど手伝いに来てもらっている方の中に、飲食関係や不動産など、様々な分野で活躍している方々がいた。こんなに美味しい広田湾の食材があるのだから、かき小屋をやった方がいいとアドバイスをもらい、ボランティアの方々の声に後押しされて小友町にオープンした。2013年12月のことだ。
小友町にオープンした店からは、海が見えていた。ところが、高い防潮堤が完成したことにより、海が見えなくなってしまった。海が見えなくなり、たびたび工事の影響でかわる道路状況もあって、来店する方へ迷惑をかけてしまったこともあったという。お店は、閉めようと思っていた。
「自分の家を建ててもらった鈴木建設さんのご厚意で、空いてるからテナントを貸してもらえることになって。もう辞めようと思ってたのでそう伝えたんです。ところが、いろいろとかなり良い条件をつけてもらったこともあって、今の店舗のオープンに至りました」
20年以上、漁師を続けてきた藤田さん。市内の方ももちろん訪れているが、となりの一関市や、遠野市といった1時間程度で来られる範囲の市外の方が多いという。秋田のテレビに紹介されたときには、駐車場が秋田ナンバーの車で埋まったこともあった。
元々、料理好きだった藤田さん。生牡蠣はもちろん一番のオススメだが、牡蠣をつかった料理もたくさん用意されており、中でもカキフライカレーが藤田さんのイチ押しだ。
なんとこのカレー、藤田さんの手作りなのである。香辛料のきいたルーは、カキフライをつけて食べられるような柔らかさを意識している。
通年営業しいるかき小屋は、広田湾の海の幸を年間通じて堪能できる貴重な飲食店のひとつ。カレーも合わせて、オススメしたい。