本記事は2020年11月に作成されたインタビュー記事です。
三陸の綺麗な海を後世まで
水質保全に貢献します
高田町和野地区からアバッセたかたに続く、長いまっすぐな道。和食味彩、スナック新宿と並んで、浄化槽保守点検スタビールの事務所がある。
ここはもともと、1978年に創立した金野設備株式会社が、浄化槽のショールームとして建設されたそうだ。ばばばぁソフトという看板も目立っているのだが、ソフトクリームの提供もしている。ソフトクリームは不定期に提供しているため、あくまでも事務所として、浄化槽の保守点検を行なっているそうだ。
「浄化槽というのは、実はみなさんにとって身近なものなのですが、普段の生活の中ではあまり気にかけないものですよね。ただ、身近な分だけ、浄化槽を理解してほしいと思っています。」
陸前高田市内の一般家庭では、下水の通っていないところが数多くあり、汲み取り式トイレも多く存在している。浄化槽を導入すると、様々なメリットがある。下水道ではないので、万が一の災害の際に下水道管破裂などによって使用できなくなることがない。緊急時において大活躍するのだ。また、家庭の排水を全て、浄化槽で処理することができる。キャッチフレーズの「三陸の綺麗な海を後世まで、水質保全に貢献します」の通り、環境保全にも効果的だ。
浄化槽設置には補助金が出るため、安く設置することができる。年間を通して浄化槽のメンテナンスは必要になってくるものの、陸前高田市の下水道を使用しないため金額的にも家計に優しい。100年後の環境保全のためにも、浄化槽を設置していないご家庭には、まず検討してみてはいかがだろうか。
あくまでも事務所・ショールームではあるのだが、ばばばぁソフトの看板が出ているため喫茶店として利用することもできる。
「『ばばば』は地元の方言で驚いたときに咄嗟に出てくる言葉なんですが、つくっている自分自身がばばぁだからね。それとかけました。」
と笑って話す、営業所長の金野つぎ子さんの笑顔が印象的だった。
事務所営業も不定休だが、ソフトクリームはさらに不定期なので、看板が出ていたらぜひ立ち寄ってみてほしい。