本記事は2021年5月に作成されたインタビュー記事です。
大切な方への贈り物に
心を込めた花束を
1970年頃に創業した上部生花店。現在お店を経営されている2代目・上部徳也さんの母が、祖母の名義を借りてオープンしたのが始まりだったそうだ。大学卒業後、秋田県の花屋で修業を積み、上部さんが跡を継いだのは1997年のことになる。
高田町大町に店舗を構えていたが、東日本大震災によって流出。震災後、2011年8月4日に同町鳴石でプレハブの仮設店舗にて再開。その後、道路の拡幅工事にともなって同町大隅に移設した。創業から変わらず、店頭での生花販売のほか、配達も行っている。お祝い事や、仏事など、活躍の幅は広い。
仮設店舗を経て、まちなかに2020年4月、本設店舗をオープンした上部さん。現在のお店はまちなか広場の西側に面した場所にあり、入り口は大きな窓ガラスでお店の中がよく見えるつくりになっている。震災前は高齢な方の来店が多かったが、客層も新規の若い世代に変わったそうだ。周辺には駐車場も多く公園もあることで、人の流れが変わったのかもしれないと語る上部さん。
「ウインドウショッピングをされる方が本当に増えて。子どもを遊ばせている親が、何か店があるぞと寄ってくれる。若い世代の来店も増えてきています。大きな窓ガラスの入り口は、中の様子がわかるよう、お店に入りやすいように考えました。」
店内には生花の他、花に関連する商品も取り揃えている。あらかじめ制作してある商品は少なく、オーダーを受けて制作することが多いそうで、花が必要な日よりも早めに相談をしに行くほうがいいだろう。母の日など、シーズンによって多忙なこともある。オーダーするときは、年齢や性別、性格や贈る花の用途などを伝えてみよう。やさしさにあふれた笑顔の上部さんが、贈りたい人に最適の花を選んでくれる。まずは一度、ウインドウショッピングから。気軽に足を運んでみよう。