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店 名

花カフェ

カフェ&バル

月曜日、隔週月・火連休

​定休日

昼 11:00~14:00
夜 17:00~21:00頃
土日祝 11:00〜19:00

​営業時間

陸前高田市高田町字馬場101-4

住 所

0192-47-5670

​URL

電話番号

​お店からの一言

石窯を使って焼いたピザが看板メニューです。
ランチには煮込みハンバーグのセットも提供しています。

​本記事は2022年5月に作成されたインタビュー記事です。

焼きたての自家製ピザをどうぞ

 「故郷のまちなかににぎわいを取り戻したい」と、山梨県甲府市からUターンした夫妻が営むカフェは、心和む南仏風の店構え。ゆったりと落ち着いた雰囲気の店内では、石窯で焼いた熱々のピザを味わえる。バルとして営業する夜の部(予約制)ではがらりと趣向を変え、種類豊富なワインを楽しむことができる。

花カフェ

 アンティーク家具に囲まれ、英国の陶磁器ブランド・バーレーのカップでコーヒーや紅茶をいただきながら、焼きたてのピザをつまむ――戸羽紀美子さん・斉さん夫妻が営む「花カフェ」は現在、市街地で唯一のピザ専門店だ。

 ピザメニューは、マルゲリータ、生ハム、明太子、ハーブチキンと、オリジナルの「花カフェ」(しらす、まいたけ、春菊)の5種類。ルッコラやバジルのように水分が少なく香味がある春菊は、意外にもピザとの相性抜群だ。「一度『花カフェ』を頼んだ人は、次もまたそれを注文しますね」と紀美子さんが自信をのぞかせる一品である。

 紀美子さんは高田町、斉さんは大船渡市出身。電気設備工事の仕事に就いていた斉さんの転勤で昭和58年から甲府市に住んでいた。

 紀美子さんは入院中だった父親を見舞うために陸前高田へ帰省していた際、震災に遭った。母親は紀美子さんと避難して無事だったが、親戚や隣近所の方々は津波で犠牲に。高田町大町にあった実家は流失した。がれきだらけとなった古里を見るたび、紀美子さんの胸は痛んだ。斉さんの退職も数年後に控え、折から第2の人生を考え始めていた時期。「復興のため何か力になれないか」と考えるようになっていったという。

 Uターンしてカフェを開こうと決めたのは、もともと甲府の自宅で週に数回、予約制カフェを営んでいたから。しかし周囲の人には「被災地で店をやるのは並大抵のことではない。すべてを失ってしまうよ」と反対された。

 そこで紀美子さんは働きに出て開業資金を貯め、周囲に納得してもらい、最初は反対していた斉さんも最後には「これまでずっと付いてきてもらった。今度は自分が応援する」と背中を押してくれた。店では現在、斉さんがピザ生地作りを一身に担う。

 今は予約制だが、夜の部はワインバルとして営業。甲州ワインなど、赤白合わせて20種類ほどを揃える。おつまみもピザだけでなく、名古屋の手羽先や、合鴨ローストサラダ、日替わりランチなども始めているという。

花カフェ

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