店 名
サロンドロワイヤル タカタ本店
チョコレート・ナッツ
不定休(年末年始休業)
定休日
10:00~18:00
営業時間
お店からの一言
ピーカンナッツの加工工場も併設した東北最大の店舗。150種類以上の品揃えでここでしか買えないお土産やスイーツを多数ご用意しています。
本記事は2022年5月に作成されたインタビュー記事です。
ピーカンナッツで地域を元気に
ナッツ類の中でも収益性が高く、抗酸化作用があり、アルツハイマー病の予防にも有効とされるピーカンナッツ。国内最大規模でその加工・販売を手掛ける株式会社サロンドロワイヤルは、東京大学、陸前高田市と連携協定を結び、同市におけるピーカンナッツの生産基盤構築、これを活用した地方創生などに取り組んでいる。2022年にオープンした「タカタ本店」は、ピーカンナッツ産業の振興施設であり、陸前高田の魅力を伝える役割も併せ持つチョコレートショップだ。
ガラスケースに陳列された美しいショコラを眺めていると、宝石店を訪れたかのような錯覚に陥る。大阪に本社を置くサロンドロワイヤルは、国内外から高い評価を受ける高級チョコレート会社だ。
世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で「世界の優れたショコラティエ100選」に選出された実績を持ち、京都や東京・銀座にも店舗を構える同社が、陸前高田のような小さなまちに出店したのはなぜか。
代表取締役の前内眞智子さんが同市を初めて訪れたのは、発災から6年後。想定と違い、その時点でもまだ大津波の爪痕が癒えず、一面に茶色の大地が広がっていることが大変なショックだったという。
だが、人々の再起にかける熱量を目の当たりにし、戸羽太市長(当時)の「日本で初のことに挑戦して産業を興し、市民を勇気づけたい」という言葉に強い感銘を受けた。前内さんは「ピーカンナッツを再興の一助にしてもらえればと思った」と、企業人の使命感に立脚した思いを振り返る。
ピーカンナッツの国内消費量は現状、アーモンドの100分の1。それだけ希少性があり、成長可能性も高い。同社は〝ピーカンナッツが創る新しい暮らし 陸前高田とともに〟を掲げ、地域振興への多角的なアプローチも試みる。
タカタ本店では、同市在住の画家・田﨑飛鳥さんの絵画や、著名な建築家が手がけた市内の公共施設の外観をパッケージに取り入れた「高田の魅力発信シリーズ」が、手土産としても人気を博す。
店舗に併設したキッチンスタジオは、レシピコンテスト会場などとして利用する計画。多目的ホールでは展覧会やコンサートも開催できる。前内さんは「物を売るだけでなく、人が集まる仕掛けを作る」とし、同展をにぎわい創出の拠点に位置づける。